新生キスビット

エウスオーファンの一日

激動の激闘を経てキスビットから種族差別が消え去り、ルビネルの活躍によってアウレイスが生還を果たしてから数日。 タミューサ村では平和な時間が流れていた。 自室で書きものをしていたエウスオーファンのところに来客があったのは、早朝のことだった。 「…

エスヒナさん猫になる

↑時系列としてはこれの続きです。 「ボク・・・ハロウィン好きじゃない・・・」 カボチャの被りモノをゴロリと床に転がして、オジュサが言った。 その瞳には光が無く、『ジャック・オー・ランタン』という名称を耳にしたときの輝きはすっかり失われてしまっていた…

【03】怪盗チャイ ~哀しみの行方~【新生キスビット】

『続いて、喜ばしくも不可解なニュースです。先日ハーレイハビサ美術館から盗まれた【ミーアの翼】が無傷で帰還したとのことです。当局による情報開示は無く、詳細は不明ということで、何とも腑に落ちない事件でした。ともあれ無事に・・・』 プツン。 視るとも…

【02】怪盗チャイ ~哀しみの行方~【新生キスビット】

「この度はチャイ逮捕へのご協力、感謝致します。ですがご覧の通り・・・面目ありません」 チャイの同級生という男に頭を下げているのは、国際警察の警部、ケサーナである。 ハーレイハビサ美術館に展示されていた『ミーアの翼』を創作した張本人の芸術家が、子…

【01】怪盗チャイ ~哀しみの行方~【新生キスビット】

ここは、キスビット国の南西部に位置する都市、ラッシュ ア キキ。 この街は人口のほぼすべてをアスラーンが占めている。 町のお食事処。 食堂の天井付近には大きめのモニタが設置され、ニュース番組が流れている。 誰でも気軽に入れる、というわけでは無い…

【00】怪盗チャイ ~哀しみの行方~【新生キスビット】

無機質な機械類に囲まれた部屋。 壁面がほぼ見えないほど、何かの装置や図面などが所狭しと置かれている。 天井が全体的に発光しているため暗いということは無いが、このような発光体を他で見かけることはない。 一体どのようなテクノロジーが使用されている…

タミューサ村のハロウィン【公式】

「という訳で、私は暫しばしグランピレパに行かねばならん。観光客の増えるこの時期、村に居られないのは後ろ髪惹かれる思いだが・・・」 ここはエウスオーファンの家、つまり村長邸である。 キスビット国のほぼ中央に位置するこのタミューサ村で、村長のエウス…

タミューサ村のハロウィン【非公式】

ガチャ。 「と・・・とりっ・・・Trickトリック orオア Treatトリート、ですっ!」 ノックされたからドアを開けた。 恐らくはお菓子目当ての子供だろうとタカをくくって、開けた。 だが視界に飛び込んできたのは、明らかに大人サイズの布オバケだった。 「その声は…

初めてのプール

ボクの村には海が無い! プールを造ったんだよ! しまった!水着を忘れてた! バタフライエフェクトッ! ウォーターフロントスーパーサマージェットスライダーグレートプール『キスビットピア』 ボクの村には海が無い! 淡い金髪を撫でる風が、とても不愉快…

カミューネちゃんと金弧さん3

カミューネは、危険なツノの消失が戦闘終了の合図だと知って安心した。 ふわりと頬を撫でる風の中、キスビット特有の簡素な衣装が緩やかに揺れる。 金弧の頭をそっと離したカミューネ。 「私、いままですごく狭い世界で生きてたんだなって、改めて思い知りま…

カミューネちゃんと金弧さん2

「こ・・・ここはドコ?拙者は金色こんじきの電弧アークでござるよ?」 意識が混濁しているらしく発言が意味不明である。 しかしカミューネにとっては命の恩人的な状況だ。 ようやく頭がハッキリしてきた金弧の前で泣き出したカミューネ。 「金弧さんッ・・…

カミューネちゃんと金弧さん1

「今日もよく飛んだな」 巨岩のような体躯の忌刃が、はるか遠方の空を見ながら呟く。 その手には『いけないアイドル紫電ちゃん』と書かれた薄い本が握られている。 「マジで懲りねぇなアイツ!なんっべん言わせんだド畜生め!」 怒り心頭の紫電がドカドカと…